パソコンのディスプレイを選ぶときの基礎をわかりやすく紹介。

パソコン用ディスプレイ(モニタ)の選び方

パソコン用のディスプレイ(モニタ)を選ぶには、大きさや形、価格だけではなく、

解像度、視野角、コントラスト比なども確認しておきましょう。



そのほかにも、ディスプレイのカタログに書いてあるスペックを理解するために、

ディスプレイの基礎知識をわかりやすく紹介します。




BTOパソコンのデスクトップタイプでは、

標準ではディスプレイ(モニタ)なしのモデルがたくさんあります。



そこで、ディスプレイ(モニタ)の性能を理解して、

使い方に合ったディスプレイ(モニタ)を選びましょう。

ディスプレイの種類

発色方法の違いによるディスプレイの種類は大きく分けて、

CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELの4種類です。



CRTディスプレイは、ブラウン管ディスプレイのことで、

液晶ディスプレイが普及する前に主流で使われていたディスプレイです。

重くて厚みがあり、電力の消費も大きいため、現在はほとんど使われなくなりました。



液晶ディスプレイは現在のパソコンのモニタの主流です。

設置面積や消費電力が少なくて済む一方、

早い動きに追随するのが苦手で残像が残るなどの欠点があったが、

現在ではこの問題も大幅に改善されてきています。



また、液晶ディスプレイには、”液晶のドット抜け”という問題があります。

(”液晶のドット抜け”については、次で解説しています)

購入した後でディスプレイにドット抜けがあった場合には、

購入したディスプレイの交換に応じてくれる「ドット抜け保証」があります。



これは、すべての販売元が行っているわけではなく、

またほとんどが有償で、商品価格の5%〜10%くらいです。



筆者がパソコン教室で使用しているディスプレイの中に、

4〜5年前に購入したディスプレイの1台がドット抜けのものがあります。



今までに、販売したものも含めて20台以上購入しているし、

ドット抜け保障の金額が5%で設定しているところがあるというところから推測すると、

20台以上に1台の割合でドット抜けが発生していると思われる。



現在は技術も発達してきているので、

私の経験からしても、ドット抜けの確率はかなり低いと思われます。



プラズマディスプレイは小型化が困難で消費電力も大きいため、

パソコン用のディスプレイとしては不向きです。

プラズマ方式は主に大型テレビで使われています。



有機ELのディスプレイは低電力で高い輝度を得ることができ、

さらに視認性や応答速度、寿命、消費電力の点で優れており、

テレビやパソコン用のディスプレイとして使用するには良いことばかりと思われますが、

大型化が難しく、価格も割高なため、この問題が解決するまでは本格的な普及は望めません。



※ 次項からは、現在パソコン用のディスプレイの主流である、

  液晶ディスプレイについて説明していきます。

液晶ディスプレイのドット抜け

液晶ディスプレイのドット抜けとは



液晶ディスプレイの問題、それは「ドット抜け(ドット落ち)」です。



液晶ディスプレイは、簡単に言うと、たくさんの光る点によって文字や画像を表示しています。



しかし、液晶の製造技術が進んだ現在でも、その点をすべて発色させるのは難しく、

光らない点や逆に光ったままの点があるものが出来てしまいます。

そのような問題がある液晶ディスプレイが、堂々と出荷されているのです。



例えばNECのカタログの説明を見ると、このように説明があります。


液晶ディスプレイに関するご注意事項



液晶ディスプレイは、非常に高精度な技術で作られていますが、画面の一部にドット抜け(黒い点や、常時点灯する赤、青、緑の点)が見えることがあります。また、見る角度によっては、色むらや明るさのむらが見えることがあります。これらは、液晶ディスプレイの特性によるものであり、故障ではありません。交換・返品はお受けいたしかねますのであらかじめご了承ください。JEITAのガイドラインに従いドット抜けの割合を仕様一覧に記載しております。(2010年9月現在)



これは、液晶製品には各社、同じような説明が必ずどこかに書いてあります。



しかし、消費者から見れば、商品に「あたり、はずれ」があるようなものです。

同じ商品を、同じ価格で買って、「あたり、はずれ」があっていいものでしょうか。



この表示を見て、納得して購入する方はいいのですが、中には買ってから気づいた方や、

また、気づかずに使っている方もいると思います。



メーカーは、カタログの隅に小さく書いておけば事が足りる、と思っているようですが、

まず、販売店が販売するときに必ず説明をする。



そして、ドット抜けのディスプレイを購入してしまったお客さんには、

値引き幅を予め決めておいて、値引きで対応する。



せめてこのくらいのことは対応してほしいものです。

縦横比(アスペクト比)

ディスプレイの縦と横の長さの比率をアスペクト比といいます。

ディスプレイにはスクエア型(縦横比4:3)と、

ワイド型(縦横比16:9、16:10)があります。



以前のパソコンのディスプレイは縦横比4:3のスクエア型が主流でしたが、

ウインドウズXPあたりからワイド型が使えるようになり、

現在は20インチ以上のワイド型大画面ディスプレイが主流になっています。



インターネットでウェブページを見るには、

縦の長さが小さいとスクロールを頻繁に行わなければなりません。

ハイビジョンサイズのDVD動画を見るには、

スクエア型だと上下に無駄な空間ができてしまい、画面を有効に使えません。

また、エクセルはワイド型のほうが横の項目をたくさん表示できます。

画面サイズ(大きさ)

画面サイズで気を付けなければいけないことは、

スクエア型とワイド型で同サイズ(インチ)だと、

ワイド型のほうが縦のサイズが小さくなるということです。



今までスクエア型の17インチディスプレイを使っていたなら、

縦の長さを今まで以上確保しようとすると、23インチ型以上になります。



ちなみに17インチのスクエア型ディスプレイ画面の縦は約27cm、

23インチのワイド型が約29cmになります。



現在のディスプレイの主流は、ワイド型で 20〜24インチがとなっており、

価格も 23インチで1万5千円以下で買えるモデルもあります。



画面の解像度と輝度およびコントラスト比

ディスプレイの画面はたくさんの光る点(ドット)で構成されており、

このドットの密度が高いほど解像度が高いといい、細部まできれいに表現できます。



なお、ディスプレイの性能面での解像度は、

そのディスプレイが表現できる最高解像度であり、

パソコンのビデオカードの性能によって、解像度は変更できます。



解像度を高くすれば映し出される文字や画像は小さくなる半面、

表示できる範囲は広がります。

したがって、小さなディスプレイで解像度を高めても、

文字や画像が小さくなって見づらくなってしまいます。



輝度は画面の明るさのことで、数字が大きいほど画面が明るい。

高輝度のディスプレイは、明るい場所で、なおかつ遠くからでも画面が見やすい。

しかし、パソコンは遠くから見ることはあまりなく、それほどの高輝度を必要としません。


コントラスト比は一番明るいところと、一番暗いところの比率です。

コントラスト比は高い方が画面にメリハリができて、くっきりとした画質になります。

視野角と応答速度

視野角とは、ディスプレイを横方向から見た場合に正常に見える角度をいいます。



実際には、少し横方向からディスプレイを見ると色が変化するのがわかります。



高級なディスプレイは、どの角度から見ても色の変化がない視野角を持っていて、

色や表現力を重視するなら視野角だけでなく、

コントラスト比や輝度などを含めた、実際に見た目のバランスも重視したいものです。



テレビはかなり横方向からでも同じように見えなければいけませんが、

パソコンは正面を見て使うのが一般的ですから、

視野角は使い方に応じて重要度を決めます。



また、応答速度が遅いと、画面が切り替わるときに残像ができて、

特に動画を表示するときなどに見にくくなります。



筆者のパソコンで使っているディスプレイは、

テレビで野球中継を見ていて、

ピッチャーが投げた球の軌道が残像で表示され、逆に面白かったのですが、

一般的には動画が見にくくなったりゲームがやりにくかったりするので、

基本的には応答速度は速いほうが良いです。



ディスプレイの応答速度のカタログ値は、

黒から白、白から黒への変化を計測して値を提示しているのですが、

実際にはフルカラーで画面を見るわけですから、

できれば実際の画面で確かめたいものです。

液晶ディスプレイのパネルの種類

液晶パネルには光沢液晶(グレア)と非光沢液晶(ノングレア)の2種類があります。



グレア(光沢)液晶は、コントラストが高く、特に画像や映像がきれいに見えます。

しかし明るい場所で使うと、画面に光沢があるため、

角度によっては、画面に周りの映像が映り込んで見にくくなります。



ノングレア(非光沢)液晶は映り込みをなくして、画面を見やすくしますが、

コントラストが落ちるので画像や映像は少し見劣りします。



オフィスソフトなどでの事務処理に使用するならノングレア(非光沢)タイプ、

画像や映像をきれいに見たければグレア(光沢)液晶を選択するとよいです。

接続端子

ディスプレイとパソコンをつなぐには、アナログのミニD-Sub 15ピン・コネクタか、

高解像度のディスプレイにはデジタルのDVI-Dコネクタを使用します。



また、最新の機器を接続する場合は、HDMI端子がついているものを選択します。



ディスプレイを購入するときには、パソコン側とディスプレイ側の、

アナログコネクタ端子とデジタルコネクタ端子のどちらか、

あるいは両方が接続できるかを確認しましょう。



さらに、1本のケーブルで映像と音声の両方を送信することができる、

HDMIケーブル端子が使用できれば、後に必要な機器を購入した時に役立ちます。



■ アナログのミニD-Sub 15ピンコネクタ ■

ディスプレイ側 パソコン本体側

アウトレット 

アウトレット 




■ デジタルのDVI-Dコネクタ ■

ディスプレイ側 パソコン本体側

アウトレット 

アウトレット 

 

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